葬儀の総合サイトは情報と知識の宝庫でした。

最近テレビに出ているある経済評論家が亡くなりました。まだ40代だというその人の突然の訃報はもちろん痛ましいことだったのですが、それ以上に私が注目したのはその方が生前に自分の葬儀一式についてすべて設定したということです。どこで執り行うかなどの式次第はもちろんのこと当日皆の前で読み上げるお別れの文章から通夜振る舞いのお膳の内容まで事細かに決めていたというのです。とりわけ私が興味を持ったのはその仕出しのお膳をどこから取るか、吟味していたという点です。彼はあのお通夜で食べた物は美味しかったと言ってもらいたかったというのです。私はこれを聞いて私と同じことを考える人がいたのだなと感心しました。結婚式ではなるべく列席者に美味しいお料理を召し上がっていただきたいと思うのは当然のことですが、お葬式でそのようなことを考える人が少ないことに私は疑問を感じていました。

結婚式と違い、その人が仕事中だろうが勉強中だろうが突然呼ばれ、しかも決して楽しい席ではないのに参列しなくてはならないのです。そういう迷惑をかけることを考えればお葬式のほうこそ美味しいものを用意しなくては失礼というものでしょう。私もその方のお葬式を通じて自分も今からお葬式のことを考えようと思い出しました。そこで全部を一度に知るにはやはりネットでの葬儀の総合サイトで下調べをするのが良いと思いました。条件にあった式場選び、料金、各地でのマナーなどなど知っておかなければならないことは山ほどあります。そして大事な料金のことも勉強しておかなくてはなりません。

しかしこの総合サイトは実に面白くためになるものでした。今は普通のお葬式の他にこだわりのお葬式というのがたくさんあるのです。本当に身内だけで行う家族葬、自分の骨を灰にして海にまいたり山にまいたりするものもあります。また、人の為に役立てるため献体という方法もあるのです。同時にお墓のことも決めなくてはなりません。私は夫にはもちろん友人にもこの葬儀の総合サイトを見せておしゃべりをしました。自分がこの世に存在しないときのことをあれこれ考えるのはおかしな話ですが、なんだか結婚式の準備より面白そうです。ただその時に誰が来てくれるかにもよるのです。友人や親戚、何より夫は生きているのだろうかと友人と話しているうちにちょっとしんみりしてきてしまいました。しかし祭壇にかざる写真は今から用意しておこうと決意しました。

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